かさね色目 ~雅な時代の色彩美~

こんにちは!お昼間はすっかり暖かく、梅の花も見頃を迎えていますね

わたしは着物に付いた花粉を取りたいために、

着用後に庭先で着物をぶんぶん振り回しています

(取っているのか、付けているのか、甚だ不明ではあります(-“-;A .…)

大切なお着物は、決して振り回さずに、

花粉除去ブラシや布地を傷めない粘着テープなどで、

丁寧に取ってくださいね…笑

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さて、今回は【かさねの色目】についてお話します

着物の歴史にご興味を持たれている方は耳にしたことがあるでしょうか

現代のハイテクノロジーな世の中ではおよその色柄は容易に出せますが、

着物が最も栄えた時代にそのような技術はありません

ですから、美しさのセンスを競うために、何枚もの色の違う着物を重ねて、

己の財力や、既婚・未婚、行事、季節、気持ちなどを表していました

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実は、【かさね】には“重ね”と“襲”の二種類があります

(三種類目の“織の色目”も存在するのですが、それはまた今度…)

 

“重ね”とは

表地と裏地、二枚の違う色を合わせに仕立ててある状態のことを指します

当時の絹はとても薄かったため、重ねた色が透けて浮かび、複雑な色彩となりました

 

“襲”とは

上記の重ねの布地、または単色の布地、時にはその両方をも使用し、

幾重にもかさねて着用した状態を指します

 

ちょっと待ってo( ̄ー ̄;)ゞ

いったい何枚何色何通りの着物がいるの?!お金持ちしか無理でしょう!!

そうなんですね、

これはあくまで貴族のみに許された服飾様式です

THE・お嬢様!笑→

貴族は政治の実務から遠ざかって奢侈遊楽の日々、

その身を飾る衣服には貴族の信条でであった高貴(あて)・雅(みやび)に

ふさわしい地質・色彩が用いられ、袷仕立(あわせじたて)の衣では、

表の裂地(きれじ)とその大袖の裏にちらとあらわれる裏の裂地との

色彩の調和に心をくばることこそが、彼らの役目だったのです

この時代の衣服の色彩美は後世の小袖に見るように、

裂地上の模様の色によって表されるのでなく、

一枚の衣ではその表・裏の裂の“重色“によって表され、

また、装束ではそれらの衣色の“襲ね“によって表されましたから、

服装のやかましい宮廷に仕える上ではセンスと鑑識眼が必需だったようです

 

ファッション界のトップは、財力のある色彩の魔術師だったということですね

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次に、かさねの色目の中にも【かさねの色目の様式】というものが存在します

色の組み合わせ方の一つ一つに名前を付け、ルール化してしまう、

なんとも日本人らしい発想ですが…

早速ご紹介していきます

 

“匂い(におい)“

同系色のグラデーションです

“薄様(うすよう)“

グラデーションで淡色になり、ついには白にまでなる配色です

“村濃(むらご)“

ところどころに濃淡がある配色で、村は斑のことです

“裾濃(すそご)“または“下濃(すそご)”

同系色でかさねを構成し、上は薄く、下に近づくほど濃くするもの

“単重(ひとえがさね)“

夏物の、裏地のない衣の重ねです

下の色が透けるので微妙な色合いになります

“於女里(おめり)“または“退(おめり)“

ふきの古称

衣を袷仕立てにしたときに、袖口や裾の裏地を表に折り返して縁のように見せる

 

色の合わせ方なので、無限にあるものですし、膨大な種類ですね

毎日選ぶのが大変ですね…着飾るのがお役目だったようですから、いいのかな…

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少し色を付けたものを見てみましょう

春のかさね色目の中の“紫村濃(むらさきむらご)”です

なるべく忠実に再現してみました

襲色目でお話しているのは単衣~五衣までのことです

五衣の枚数は元は自由でしたが、平安末期に5枚しか着ないと正式に決まったようです

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さらに、これを難解にしているもう一つの制約があります

要は色を見ただけで『この人3番目に偉い人!』と、わかるようになっていたのです

 

“当色(とうじき)“

律令制(冠位十二階)で、位階に応じて定められた衣服の色のことで、

冠位を持つ当人の色という意味です

位の高い順に、

濃紫→薄紫→濃青→薄青→濃赤→薄赤→濃緑→薄緑→濃白→薄白→濃黒→薄黒

となっています

中国の五行説が元となっているようですが、実はその五行にない紫を

最高位に据えたところに日本人の意地を感じるのはわたしだけでしょうか?笑

 

“禁色(きんじき)”

赤,青,黄丹,支子,深紫,深緋,深蘇芳

の7色は当色の場合と、お許しが出た者以外は着用不可でした

 

そして、どんなにがんばって立身出世しても、

絶対に着ることが許されない“絶対禁色”というのがあるのです!

それが、天皇の袍の色“黄櫨染(こうろぜん)”と、皇太子の袍の色“黄丹(おうに)”です

現天皇が即位式で着用されたと記録(ネットに写真も)がありますから、

新天皇即位式でご着用されるかもしれませんね!

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“重ね”と“襲”

“かさねの色目の様式”

“当色”と“禁色”

 

かさねの色目についてお話しするのに、

知っておいていただきたい三項目をお伝えさせていただきました

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ご興味を持っていただけた方も、まどろっこしいこと書いてある!と思った方も、

ぜひ次回更新をお読みくださればと思います!

春のかさね色目をご紹介しようと思っているのです\(*T▽T*)/

今どき着物を何重にも着用する方はいないですが、例えば半襟、帯締め、帯揚げなど

着物の色合わせの参考に、いっそ洋服の重ね着の参考にも!

雅な時代に生まれた美しい日本の色彩美を取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

では、次回また【春のかさね色目】でお会いしましょう!スタッフの若菜でした!

 

 

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